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四ヶ伝 part.3|【盆点・Bondate】裏千家・炉のお点前ポイント

アクセスいただき、ありがとうございます。裏千家・茶道歴10年超の「たまご」です。

当ブログでは、茶道(裏千家)のお点前の解説をしており、このページでは、教本がなく不安になりがちな「四ヶ伝」について、以下に自分なりのまとめを作っております

お稽古の予習・復習のお役に立てば、幸いです。

ご興味のあるところから覗いていただきつつ、是非すべてのページを読破いただけますと幸いです!

この記事を書いた人

<プロフィール>

  • ごくごく一般的な会社員
  • 裏千家茶道歴10年超
  • 好きな蓋置は「一閑人」
  • コロナ禍にブログを開始
Contents

Purpose of this page & difficulty level of BONDATE

茶道(さどう)の世界(せかい)には、教本(きょうほん)に載(の)っているお点前(てまえ)と、口伝(くでん)によるお点前(てまえ)があります。

There are two ways of procedures in the tea ceremony world, one is written in the text book and the other isn’t.

初級(しょきゅう)のお点前(てまえ)は、教本(きょうほん)に載(の)っていますが、中級(ちゅうきゅう)の「四ヶ伝」(しかでん)以上(いじょう)になると先生(せんせい)の教(おし)えと自分(じぶん)の記憶力(きおくりょく)に頼(たよ)るほか、ありません。

Beginner level procedures are described in the text book but when it comes to “Shikaden” (above Middle level), the only thing we can trust is our teacher’s advice and memory of ourselves.

そこで、このページでは、私自身(わたしじしん)の知識(ちしき)の整理(せいり)として「四ヶ伝」(しかでん)の中(なか)のひとつである「盆点」(ぼんだて)のポイントを記載(きさい)したいと思(おも)います。

So today I want to write some points of “BONDATE”, one of the procedures of “Shikaden”, to organize my memories.

初級(しょきゅう)・中級(ちゅうきゅう)・上級(じょうきゅう)・講師(こうし)・専任講師(せんにん)・助教(じょきょう)の6段階(だんかい)あります。

Difficulty level of “BONDATE” is as follows (yellow mark). There are 6 level in Urasenke tea ceremony world. If you want to get more details, click the “裏千家HP” button under the chart.

What is BONDATE!?

私(わたし)の理解(りかい)では、「盆点」(ぼんだて)は楽茶碗(らくぢゃわん)を使(つか)う最高(さいこう)のお点前(てまえ)です。

For my understanding, “BONDATE” is the most formal procedure using RAKU-JAWAN (RAKU tea bowl).

古(ふる)く昔(むかし)、中国(ちゅうごく)由来(ゆらい)の茶入(ちゃいれ)は大変(たいへん)貴重(きちょう)だったわけですが、その中(なか)でも特(とく)に優(すぐ)れた茶入(ちゃいれ)はお盆(ぼん)とともに大切(たいせつ)に扱(あつか)われました。

Long time ago, CHAIRE (tea container) from China was very precious and some of those highly valuable were handled carefully with using OBON (tray).

これが「盆点」(ぼんだて)誕生(たんじょう)の経緯(けいい)だそうです。

It is said that this is the background why “BONDATE” procedure was born.

「盆点」(ぼんだて)で使(つか)う道具(どうぐ)は、曲水指、唐物茶入、楽茶碗、象牙の茶杓、唐金建水、竹蓋置です。

The items we use for “BONDATE” are as follows, MAGE no MIZUSASHI (water jug made of wood), KARAMONO-CHAIRE (tea container from China), RAKU-JAWAN (RAKU tea bowl), ZOUGE no CHASHAKU (tea scoop made of ivory), KARAKANE no KENSUI (waste-water container made of bronze) and TAKE no FUTAOKI (lid rest of tea kettle made of bamboo).

茶入(ちゃいれ)の扱(あつか)いは「唐物」(からもの)の復習(ふくしゅう)になり、象牙(ぞうげ)の茶杓(ちゃしゃく)の扱(あつか)いは「台天目」(だいてんもく)の復習(ふくしゅう)になります。

When it comes to the procedure of CHAIRE (tea container), you can review “KARAMONO”. And also when it comes to the procedure of ZOUGE no CHASHAKU (tea scoop made of ivory), you can review “DAITENMOKU”.

また、袱紗(ふくさ)の扱(あつか)いについては、「台天目」(だいてんもく)の復習(ふくしゅう)ができます。

So as FUKUSA, you can also review “DAITENMOKU”.

つまり、「盆点」(ぼんだて)のお稽古(けいこ)をすれば「唐物」(からもの)と「台天目」(だいてんもく)両方(りょうほう)の復習(ふくしゅう)ができるのです!(両方が分かっていないとできない、とも言えます)

To sum up, if you try to do “BONDATE” lesson it means you can review both “KARAMONO” and “DAITENMOKU”. (In other words, you can’t do “DAITENMOKU” if you don’t understand the both.)

余談(よだん)ですが、曲水指、唐金建水、竹蓋置は「唐物」(からもの)でも「台天目」(だいてんもく)でも登場(とうじょう)する道具(どうぐ)です。

By the way, MAGE no MIZUSASHI (water jug made of wood), KARAKANE no KENSUI (waste-water container made of bronze) and TAKE no FUTAOKI (lid rest of tea kettle made of bamboo) are all used in the lesson of both “KARAMONO” and “DAITENMOKU”.

【for Japanese】 Points of BONDATE

TO FOREIGNERS : In tea ceremony lessons we use unique Japanese expression difficult to translate so I’ll use only Japanese in this paragraph (sorry!). Instead of this I’ll introduce you some tea ceremony items which you can buy less than 5,000 yen. Basically tea ceremony items are expensive…!!

・襖の開け閉めは、手をつく。

・茶碗を運んだら、一旦、襖を閉める。(まずはお盆と茶入を清める)

・茶碗を勝手付きへ。

・何も持たずに、外隅に向かって移動。

・両手で茶入を自分の正面に持ってくる。

・唐物の手順で、途中まで仕覆を解く。(紐を、下→上と緩めるところまで)

・右膝(炉の1/3)に仮置き。

・袱紗を真に畳み、お盆を清める。三→縦→横。袱紗を腰に戻す。

・途中までやっていた茶入の動作を再開。こちらも袱紗は真で清める。(袱紗は水に打ち返す)

・袱紗を座布団のようにしつつ、茶入をお盆に乗せる。袱紗を腰に戻す。

・左右で茶碗を取り、お茶を点てる位置に置く。膝退。

・建水を持って、再入場。

・膝行。建水あげて、居住い正す。

・茶杓を清める。象牙の扱い!畳み直して清め拭き。

・左手で扱って、右手で茶杓の側面を持って、お盆の左側へ。

・茶筅はキレイなので、自分の右側のスペースに置く。畳の中央&5目。

・釜の蓋を開けて、茶巾を取り出し、お湯を入れて、中蓋!

・茶筅通し。

・(茶杓はすぐに取らず)両手で茶入を持ち、蓋を裏返してお盆の中央に置く。

・その手で茶杓を取り、必要な分だけ掬う。回しだしはしない。

・茶杓は茶碗にあずけ、茶入をもとの位置に戻す。

・象牙なので、茶碗の内側でコン。

・汚れた状態でお盆に戻せないので、ここで茶杓を清めちゃう!

・三回拭いたら、ポンポン。畳み直さず、そのまま、再度清め拭き。

・茶杓をお盆に戻す。

・袱紗を握ったまま、蓋をあけ、お茶を点てる。

・使用後の茶筅は、建水の肩。

・炉なので、中じまい。問答。

・末客の吸い切りで、中じまいを解く。

・いつも通りに片づける。

・茶巾入れて→茶筅入れて→茶杓(は既に清めてあるので)そのまま茶碗に伏せて置き→右左で勝手付き→その手で建水を下げる。

・いつも通りに片づけて、終了。

・「お茶入れ、お盆、お茶杓、お仕覆の拝見を」と、声がかかる。

・揉み手をして、茶入を持って客付に回る。炉縁から3目外したところを中央とする。

・袱紗を行に畳み、茶入を清める。回しだしをしていないので、胴拭きのみ。反時計に回して、鐶付に出す。

・袱紗を握ったまま、正面に移動し、そこで袱紗を再度行に捌く。

・お盆を川の字+横に清める。客付に回って、右上・左下と回して(時計回り)出す。

・茶杓はいつも通りに出す。仕覆は、居前で取る点、注意。(茶杓の櫂先に仕覆をかけない)

・いつも通りに、道具を持って帰る。

・最後は、水指を持ち帰りつつ、座って襖を閉める。

・茶入の問答では、伝来物を答える。(例:酒井家、松平家伝来の~)

 ※ 岩城文琳/白極緞子、吹上文琳/白極緞子 or しじら間道

・お盆の問答では、記三、余三、盛阿彌。

・揉み手をして茶入をお盆に乗せる→それを縁内に取り込む→茶杓をお盆の左側に乗せる→櫂先に仕覆を乗せる→左手でお盆の底をしっかり持ち、右手は茶入を支えて、退室。

【for foreigners】 Tea items you can buy less than 5,000 yen

1.懐紙(かいし):Kaishi paper. When you are invited tea ceremony as a guest, you should have one. You use this paper as a dish (I mean paper dish!) when you eat sweets. The size is different for men and women.

2.Biginner set for men

3.Beginner set for ladies

I think it is fun to see the site below. Maybe you can find something interesting …!? 😉

Conclusion – reason why I like BONDATE –

一般的(いっぱんてき)に、四ヶ伝(しかでん)というと、まずは「唐物」(からもの)、その次(つぎ)に「台天目」(だいてんもく)を習(なら)うと思(おも)いますが、ひと通(とお)り四ヶ伝(しかでん)をマスターしたあとであれば「盆点」(ぼんだて)を稽古(けいこ)することで両方(りょうほう)の復習(ふくしゅう)を兼(か)ねることができ、一石二鳥(いっせきにちょう)なのではないかと思(おも)います。

When we study “SHIKADEN” we generally start from “KARAMONO” and then “DAITENMOKU”, but if you have already studied whole “SHIKADEN” lessons I strongly recommend you to practice “BONDATE” (not KARAMONO, not DAITENMOKU) because you can naturally review those two procedure.

このような理由(りゆう)から、私(わたし)は「盆点」(ぼんだて)をオススメします!

That’s why I recommend to try to do “BONDATE” lesson!!

素敵な広告が出ますように
毎回変わるのでお楽しみに!

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