こんにちは!仕事と両立・茶道ブロガーのたまごです( @JapanesePocket )
今回のテーマは「桑子卓」(くわこじょく)。
この記事では、薄茶・濃茶のポイントを1ページでおさらいすることができます。
桑子卓特有の所作を頭にインプットして、お稽古がスイスイ進むように予習しておきましょう!
以下の記事もご参考に!
- この記事を書いた人
桑子卓とは?
桑子卓は、地板が矢筈(やはず)になっていることから、端午の節句の時期、つまり5月に使うことが多い棚なのだそうです。
シュッとした細身の棚で、洗練されている感じがしますね。
所々、オリジナリティがあるというか、一癖ある棚なので、攻略のし甲斐がありますね!
桑子卓の特徴
- 平建水(ひらけんすい)を一番下にしまう
- 細水指(ほそみずさし)を使う
- 柄杓を斜めに伏せて立てかける
- 天板に棗を置く
ねこちゃんの蓋置を発見。
三つ人形ならぬ、三つ猫って感じで、かわいいです!
桑子卓・薄茶 茶室に準備しておくもの
点前を始める前に、はじめから茶室に準備しておくものは、以下。
- 棗(天板)
- 細水指
- 柄杓(斜めに立て掛ける)
- 平建水+蓋置
桑子卓・濃茶 茶室に準備しておくもの
点前を始める前に、はじめから茶室に準備しておくものは、以下。
- 棗(天板)
- 細水指
- 茶入
建水・蓋置・柄杓は、いつも通り持って入ります
桑子卓・薄茶の点前
まずは、動画を見て全体の流れを確認しておきましょう。
通常、20分近くかかるお点前が、早送り編集の効果で約90秒でチェックできる点が、この動画の面白さです。
早すぎるので、驚かないでくださいね。ゆっくり見たい方は、0.25倍速に設定すると良いですよ。
桑子卓特有のポイントのみ、以下に記載します。
開始早々、トリッキーな動きがあるので気を付けて!
拝見の声がかかるまでに気を付けるべきは、開始早々の以下2点。
- 茶碗を勝手付きに割り付けたら、(棗を取る前に!!!)建水を両手で取り出す
- 棗と茶碗を置き合わせたら、柄杓を両手で取り、構えて、右手で蓋置を取って、柄杓を置く
● 動画では、仕舞いのときに茶碗を茶巾で拭いたり、茶巾を畳み替えたりしていますが、最後に荘らない場合は不要。
● また、最後に茶杓を清めて茶碗に伏せて置いたあとは、帛紗を左手に握り込んだまま、茶碗・棗を中仕舞いし、その後、建水で帛紗をパンパンする流れで、私はいつもやっています(この動画は、最終的にあらゆる道具を荘って終えています。このような点前もあるんですね ♬)
拝見の声がかかったあとは・・・
- 柄杓を構えずに棚の柱に立て掛け、蓋置を中板の左端に置く
- 一膝、下座を向いて、建水を持って帰る
- 清めた建水を持って入り、棚の正面に座る。蓋置を扱って、建水の中に入れ、両手で建水を地板にしまう(ちょっとはみ出す)
- 棗と茶入を拝見に出す
棚の薄茶なので、基本的に難しいところはないのですが、最初と最後がトリッキーなので、事前に気を付けるべきポイントを頭の中にインプットしておくとスムーズにお稽古ができると思います。(最初につまずくと、お稽古のテンションが下がってしまいますもんね)
桑子卓・濃茶の点前
次は、濃茶です。
まずは、動画を見て全体の流れを確認しておきましょう。
桑子卓特有のポイントのみ、以下に記載します。
建水は持って入るよ
気を付けるべき点は、ほとんどありませんので、月並みな留意点を書きます。
薄茶よりも濃茶の方が簡単かも!
- 仕覆は、火に打ち返して、天板の左手前に置く
- 水を一杓さしてから、抹茶を点てる
- 亭主が一口飲んだら、お服加減を聞く。末客の吸い切りで、客付きを向き、問答。
- 問答が終わったら、水一杓+帛紗腰
- (薄茶は中仕舞いをしたが)濃茶は本仕舞い
> 濃茶の銘一覧
拝見の声がかかったあとは・・・
- 柄杓を構え、蓋置を建水の上に置き、柄杓を伏せて置く
- 茶入・茶杓・仕覆ともに、客付き(斜め)から拝見に出す
- 柄杓を斜めに立て掛け、蓋置を中板の左手前に置き、建水だけを持って帰る
- 茶碗を引いたら、薬缶(4本足の棚なので)で水次ぎ。蓋置は地板に一旦下ろす。水指は棚から下ろす。蓋は二手。
- 最後に、きれいな建水を持って入り、薄茶のときと同様の手順で建水を地板にしまう。退室時は襖をしめる。
- 問答をして、終了
茶入を帛紗で清める所作は、練習あるのみです!
仕覆の柄が「おまかせ」で届く、こちらの茶入がお手頃でおすすめです。
私はこちらで購入し、荒磯緞子(あらいそどんす)が届きました ^ ^
それでは引続き、お稽古をがんばっていきましょう!
当ブログには、「葉蓋」や「洗い茶巾」など、夏らしいお点前の記事もございます。
ぜひ、色々な記事にお目通しいただけますと嬉しいです。